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第5章 カラダ  ―プロジェクトリーダー― 3
2010/09/11(Sat)
 町田駅の改札の前で電話を切り、竜之介は思わず微笑んでしまった。

――出先からの直帰を喜ぶなんてホントのOLみたい。 うふふっ

 会社に山科のレビューが終わったと連絡を入れると、電話に出た橋本が『その格好じゃ会社に戻って来れないだろ』と皮肉交じりに直帰しても良いと言ってくれたのだ。

 ウィークデーのこんな時間に女装して表を歩くことは初めてのことだ。

――横浜で買い物して帰ろうかなあ?! 何か美味しい物、食べよっと 

 竜之介は少しウキウキした気分で券売機に向かいかけると知らない番号の携帯から着信があった。

――誰だろう、、、


「もしもし、、、」

 女装姿で男の声で話すのを聞かれるのは恥ずかしいので切符売り場の端に移動し、小さな声で電話に出た。

『ふふっ。 お前の男の声を聞くのは久しぶりだな』

 声の主は富岡刑事だった。

 すーっと血の気が下がり、厭な予感で胸が騒ぐ。

「なっ、何でしょうか、、、」

『今日は男だとばれなかったのか?』

「えっ?! 、、、はい」

『横浜のゲイバー・アモール、覚えてるな?! お前が初めてケツ穴にチ×ポを突っ込まれた店だ』

「、、、はい」

『今から直ぐに来るんだ』

「えっ、、、」

『町田からなら30分もあれば来れるだろう。 わかったな』

 返事を言う間もなく電話は切られていた。

――チーフが直帰してもいいと言ったのはこれだったんだ、、、

 竜之介は暫くの間、その場に立ち尽くし、やがてうな垂れて券売機に向かう。

 泣きだしたい気持ちをこらえ、ついさっきまではウキウキしていたはずの横浜行きの切符を買った。


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