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第4章 翻弄  ―いたぶり―
2010/08/08(Sun)
「ふぁ~~、ふぁっ、ふぁっ、ふぁっ、、、 ねむっ」

 竜之介は欠伸を噛み殺し、エレベーターに乗った。

――週の初めからこれじゃキツイよなあ、、、 それに週末は、、、

 明け方近くまでエネマグラの妖しい快感に竜之介は翻弄されてしまった。

 前立腺が奏でる終わりのない快楽地獄からしばらく離れようとチェストの奥深くに”禁断の淫具”を仕舞い込んでいたのだが、脳裏に浮かぶ明菜との屋上での出来事を思い出すだけで身体の底から湧き上がる切ない疼きには抗しきれなかった。
     
 喰い締めるたびにア×ルで踊るエネマグラは、淫らな妄想を誘い、乳首を抓るのが富岡刑事の手に変わり、凌辱者達は次々と”みちる”のア×ルを貫く。

 そしてその淫夢は、5日後には”みちる”に再び現実になると思うと、息もできないくらいの快感に竜之介は包まれて喘ぎ泣いたのだった。

           ◆
 「おはよっ」

 エレベーターを降り、オフィスへ向かって廊下を歩いていると女性の声が聞こえた。

――誰?! あっ、、、 明菜か、、、

 振り返ると明菜が給湯室から顔を出して笑っている。

「なっ、なに?」

「いいからっ! こっち来て」

 手招きしながら明菜は給湯室の中に消えた。

――また何かされる、、、

 週末の屋上での事を思うと、心臓が早鐘を打つ。

 しかたなく給湯室へ入ると、薄暗い部屋の奥に明菜は居た。

「おはよ、みちるちゃん。 橋本さんに聞いたわ。 み・ち・る・ちゃんって名乗ってるんですってね~」

 近づくと明菜はいきなり竜之介の胸をむんずとつかんだ。

「あっ、、、 やめてっ、、、」

「今日はどんな下着をつけてるの?」

「・・・・・・」

「見せなさいよ」

「こっ、こんなところでは許してっ」

「みちるちゃんの声で喋って!」

「あぁぁぁ、、、 許して、、、明菜、、、」

「うふふっ。 自由自在ねえ! 見事なものだわ。 感心しちゃう。 私の知らないところで随分練習したんでしょうねえ、みちるちゃん」

「、、、うん」

「さあ! 早く見せなさいよ!」

 誰が通るか分からない廊下の一角にある給湯室でいつまでも揉めているわけにはいかない。

「ああぁぁぁ、、、」

 竜之介は廊下側に背を向けるように位置を変え、シャツのボタンをはずしていく。

 明菜は嬉しそうにシャツの胸ぐりを大きく開いた。 


「あら?! なぁ~に、これ、、、 随分地味じゃない、みちるちゃん。 上着に響かないようにベージュを選んだのね。 うふふっ」

「もっ、もういいでしょ?!」

 始業前のこの時間ならいつお茶やコーヒーの準備に人が来るかわからないので気が気でない。

 竜之介はシャツの胸元をを掻き合わせた。 

「ふふっ。 ヘンタイ君でも恥ずかしい~んだ?! アンタにお似合いの下着を買ってあげるわ」

「えっ!? いっ、いいよ、そんなの、、、」

「あらっ、遠慮しないで。 そんなダサイ下着なんてみちるちゃんに似合わないもの。 プレゼントしてあげるわ。 いいわね!?」

「、、、うん」

「じゃあ、楽しみに待ってるのよ」

 竜之介を残し、明菜は給湯室を出ていった。

         ◆

     

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