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第4章 翻弄  ―恥辱の屋上―
2010/07/31(Sat)
 3日掛かりで苦労して仕上げたプログラムをコンパイルにかけた。

「う~~ん。 ふぅ~、、、」

 竜之介はちょっとした達成感に浸り、ヤレヤレとデスクで大きく伸びをして胸を反らせた。

 竜之介はちょっとした達成感に浸り、ヤレヤレとデスクで大きく伸びをして胸を反らせた。

――あっ! ヤバっ、、、

 胸の膨らみや揺れが目立つような動きは極力避けるようにしていたのだが、うっかりと無造作に動いてしまった。

 赤と黄色のカプセルの新しいホルモン剤に切り替えてわずか3日目だが、その効用は驚くばかりで日ごとにバストが大きくなってきている。

 胸が目立たぬように滅多に着ることがないスーツや季節外れのざっくりとした冬物のセーターを身に着けて出社するようになっていた。

 今日も黒い厚手のフィッシャーマンズ・セーターを着て出勤すると、同僚から『梅雨に入ったっていうのに暑くないのか?』と訝しげに尋ねられ返答に窮した。

 慌てて椅子の背もたれから身体を起こし、隣の席の同僚と橋本チーフの方を見た。

――良かったぁ、、、 見られてなかった、、、
 
           ◆
「お~い、竜之介」

 竜之介は思わずビクッとして、声の主、橋本に視線を向けた。

 橋本はこっちへ来いと顎をしゃくった。

「は、はい、、、」
 
 秘密を知られて以来、会社でどう接したらいいのかわからず、二人きりになるのを避けるようにしていたのだが、オフィスを見回すと知らぬ間

に昼休みになっていたようで開発室のスタッフは食事に出掛けてしまっていた。

 また橋本も今日まで不思議なほどに何も言ってこず、どこかよそよそしい態度で竜之介に接していた。

「なんでしょうか、、、」

 竜之介はビクビクしながら橋本のデスクに歩み寄った。

「ふふっ。 そう固くなるなよ。 み・ち・る・ちゃん」

「えっ、、、 か、会社では、、、」

「みちるちゃんに変身するのは休日だけの趣味だったっけな。 誰も居ないし、どっから見てもみちるちゃんなんだからいいじゃねえか」

「あっ、、、」

 勢いよく立ちあがった橋本に竜之介はたじろぐ。

 後ずさりするとたちまち背後の書庫に追い詰められ、身体が接するほどに橋本が迫る。

「気になってたんだけどさあ。 ムシムシする日が続いてるのにこんなセーター着て暑くねえのか、みちるちゃん」

「あっ、、、」

 橋本がセーターの胸ぐりを指で引っかけて覗き込もうとしてきた。

「ブラジャー着けてるのを隠そうとしてるんじゃねえのかな?!」

「あっ、止めてください、、、」

「ほ~らっ、やっぱりなっ。 今日はセクシーな黒ブラじゃん! ちゃんと仕事中も可愛いランジェリーを着けて”みちるちゃん”してるじゃねえかよ。 うふふっ」

「あぁぁぁ、、、 言わないでぇ、、、」

 パチンコ屋で見咎められてからは女性物の下着を着けて出勤することは止めていたのだが、バストが急激に膨らみだしてから必要に迫られてブラジャーを着けるようになっていた。

「飯、いこうぜ。 みちるちゃん。 おごってやるぜ」

「、、、はい」

 竜之介は悠然と歩きだした橋本の後を追う。

――気付かれなかったぁ、、、

 恥ずかしくて逃げ出してしまいたい気持ちなのだが、胸の膨らみに気付かれていないようなのが唯一の救いだった。

           ◆

     

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