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第4章 翻弄  ―補導―2
2010/04/21(Wed)
 初めて足を踏み入れた薄暗い取調室に竜之介は不安を覚えた。

 TVドラマと同じように机を隔てて富岡警部の対面に座り、並木という婦警が調書を取るために背後の机に向かって座っている。

 窓からはすっかり陽が落ちて繁華街の瞬くネオンの灯りが見えた。

「名前は?」

「・・・・・・」

「年齢は?」

「25、、、」

「ほぉ~。 随分歳喰った高校生だな。 仕事は?」

「会社員、、、」

 竜之介は重い口を開いた。

「どこの会社だ?」

「・・・・・・」

「しょーがねえなあ、、、 じゃ、脱いで身体を見せてみろ」

「はい?」

「男の証を見せてみろって言ってんだ!」

「そんな、、、」

「名前も勤め先も言いたくないんだろう?!」

 竜之介は頷く。

「要はお前が女子高生じゃなかったら補導なんてしなくていいんだ。 大人の男の証拠さえ見せてくれたらそれで済むじゃないか?! そうだろ」

「・・・・・・」

 思い悩んだ末、竜之介は富岡警部の言葉に従うことを決めた。

「は、はい、、、 わかりました」

 ただの女装と言ってもまだ世間では変態扱いする人も少なくはない。

 下手に警察に名前を控えられたりすると、何かの時に不利になりそうな気がするし、何より会社に問い合わせられ女装趣味を知られるのはなんとしても避けたい。

「早くしろよ、キミ」

「あ、はい、、、」

 竜之介は立ち上がり、ふぅ~と大きく息を吐き、そしてセーラー服のファスナーに手をかけた。

     

        ◆

     

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