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第4章 翻弄  ―補導―
2010/04/20(Tue)
「う~~ん、、、 よく寝た~」

 連夜の寝不足のせいもあり、昨夜はぐっすりと眠った。

 恵理がアメリカに出張して初めての週末だ。

 恵理が居ないと思うと寂しさがこみ上げてくるが、たった3カ月のことだと思い直し、一人で女装して外出しようと決めた。

 洗濯器を回し、部屋を手早く掃除をしてからシャワーを浴びた。

――そうだ! 今日は恵理のセーラー服でお出掛けしよっと

 思えば恵理に初めてお尻の快楽を教えられたのは恵理のセーラー服で外出した日だ。

 ウキウキしながら鏡の前に座り、メイクをはじめた。

「あ~あっ、、、肌がボロボロだあ、、、」

 竜之介は鏡に映る自分を見詰めてため息をついた。

 目の回りにはうっすらくまができて、肌がかさついている。

――ほんと、いい加減にしておかなきゃ、、、 寝不足は大敵だわ

 化粧のノリが悪く、なかなか思うようには仕上がらなかったが、セーラー服姿を目にした途端に竜之介は楽しくなってきた。

「うふふっ。 今日は渋谷へ行こうかなあ」

 竜之介は立ちあがるとネットで手に入れたばかりのスクールバッグを手にいそいそと部屋を出た。

          ◆

 いつも隣に居る恵理がいないのは少し不安を感じたが、いつも以上にドキドキしながらお茶を飲んだり、ブティックを覗いたり女の子としての渋谷の街を竜之介は存分に楽しんだ。

 夕日が渋谷の街を紅く染め、街ゆく人たちの雰囲気も夜モードに変わっているような気がした。

――そろそろ帰ろっかなあ

「ちょっと、貴女。 いいかしら?」

 駅に向かって歩き出すとふいに肩を叩かれ呼びとめられた。

 振り向くと制服の婦人警官が立っている。

「は、はい、、、 なんですか?」

「見なれない制服ね。 どこの高校?」

「あ、、、 あの、、、」

――どうしよう?! 恵理の高校の名前なんてったっけ、、、 コスプレって言った方がいいかな、、、

「ちょっと、交番まで来てくれる?!」

 声をかけられたのはちょうど交番の真ん前だった。

「あっ、その、、、 私、、、」

「何なの?」

 周りにはたくさんの人が行き来している。

――こんな場所で『実は男です』だなんて恥ずかし過ぎるよなあ、、、

「あっ、いえ、、、 わかりました」

 竜之介は婦警に抱きかかえられるように交番に入っていった。


          ◆


「ホントですってば!」

 男の声で竜之介は懸命に話した。

「どう見ても女の子でしょ」

「だから~、、、 趣味で女装してるだけですって! 声を聞けばわかるでしょ!」

「おう、どうした、並木? 家出娘か?!」

 背の高い目つきの鋭い男が背後から声をかけてきた。

「あっ、富岡警部。 実は補導したこの子が僕は大人の男だって言い張るんです」

「はあ?!」

 富岡は竜之介の顔をしげしげと覗きこんだ。

「ホントですって! ボクは男です!」

「身元を証明するものは?」

「それが何も持ってないんです。 名前すら言わないんですよ」

 女装外出する時には恵理に買ってもらったエルメスの財布を持ち歩いているが、今日は実在の”竜之介”でないと買えない物を買うつもりもなかったので現金だけを入れて外出していた。

「ふ~ん、、、 じゃあ、署で詳しく調べるか?」

「え~っ?!」
――ウソだろ、、、

「とにかく署まで連れて行け」

「はい」

「あっ、いやっ、、、 そんな、、、」

         ◆

     

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