FC2ブログ
2009 10 ≪  11月 123456789101112131415161718192021222324252627282930  ≫ 2009 12
第1章 目覚め ―接着剤タック―
2009/11/30(Mon)
「おい、竜之介。 まだ終わんないのか?!」

 金曜日の夜、デジタルシステムワークスの開発室で竜之介は残業していた。

「ええ、、、もう少しでキリのいいところなんで、、、 うっくっ、、、」

 上司の橋本チーフがいつものようにプロレス技で背後から首をはがい絞めにしながら竜之介に声をかけた。

「そんなの来週にして、久しぶりに一杯、行こーぜっ」

「うっく、、、 えっ、、、いやあ、今夜はちょっと、、、 うっ! ケホッ、ケホッ、、、」

 喉に食い込む橋本の腕の力がようやく弛んだ。

「なんだよ。 最近付き合いが悪ぃ~なあ。 おまえ、総務の明菜ちゃんとは別れたんだろう?! もう新しい女でも出来たんじゃねえのか、こんにゃろっ!?」

「いっ、いえ。 そんなんじゃないですよ、チーフ。 今日はちょっと茅ケ崎の実家に寄らなきゃいけないんで、、、」

「え~~っ?! まあ、いいや。 そういうことしておいてやるわ。 じゃ、先に帰るぞ。 素敵な終末を」

「あっ、ホントですってばあ~」

 橋本は竜之介の言い訳を信じていない様子で意味ありげにウィンクを残し、手を振りながらオフィスを出て行った。

「お疲れ様でした~、、、」

――ばれてないよね?!

 確かに実家に帰るというのはウソだったが、竜之介が案じたのはそんなことではなかった。

           ◆

この記事のURL | ボクの中のワタシ | CM(1) | TB(0) | ▲ top
マリコのその後?!
2009/11/23(Mon)
今日は、応援しているチームが勝ったので少し気分がよい^^

何てことない箇所で躓いている小説の続きを書くにはちょっと酔い過ぎてまっす^^;

で、ご無沙汰を埋める記事をひとつ。

書き込みやメールで「真梨子」の感想をいくつかいただきました。

その中に、その後の真梨子はどうなのよ?!ってお問い合わせがありました。
何の構想もなかったので、絵の背景の説明は書きませんが、真梨子はこんな時間を過ごしているかもしれませんネ。
 


で、こんな時間も、、、
この記事のURL | 挿絵(poser) | CM(0) | TB(0) | ▲ top
第1章 目覚め ―女の子の股間―
2009/11/14(Sat)
 立ち上げたサイトは、設定したコンセプトがよかったのか、竜之介が思った以上の反響があった。

 同じような女装を扱うサイトにありがちな倒錯的な趣を除外し、普通の男の子が純粋に”女装を極めていく”のを第三者的な視点で書くスタイルが閲覧者の共感を得た。

 Hit数が1000件を超える日もあり、数多く寄せられる熱心なファンのコメントにも丁寧にコメントを返す姿勢が好感をもたれる所以でもあったのだろうが、何よりも更新するたびに、可愛い女の子に変わっていくその容姿がその人気の理由だ。

 竜之介自身もどんどんそれらしく見えてくる”鏡の中の女の子”が大好きでことが楽しくて仕方がない。

 ある日、サイト内の掲示板に女装を趣味とするファンからのコメントに、股間の処理はどうしてるの?と質問があり、ワタシはこうしてるわと参考サイトを紹介する書き込みがあった。
――股間の処理?!

 さっそく紹介されていたホームページを開いてみると「女の子の股間を作る」という普通の人が聞けばまったく意味のわからない名前のサイトだったが、トップ画面が開いた瞬間、竜之介は思わず声を上げるほど驚いた。

 サブタイトルが『女装したときに水着やレオタードの着られる股間を作りたい』なっている。
――ってことはこの写真も男?! マジ?! いくらなんでもこれは女性でしょ、、、

 サンプルで掲載されている写真は、股間の割れ目まで浮き上がりどう見ても女性がレオタードを穿いた写真にしか見えない。

――ホントかよ?! これが”作られた女の子股間”なの?!、、、

 度肝を抜かれた竜之介は食い入るようにサイトを開いていった。

 タックという技が図解入りで解説され、幾人かの体験者のコメントと、その技が施された写真やコツが記載されていた。

 それぞれの人のショーツを穿いた写真は、どれも女性が穿いているとしか思えないシルエットばかりでため息が洩れる。

 竜之介はむさぼるように読み進んだ。

【股間整形(テーピングの基礎)についてのレポート】
-基礎-
大腿部の付け根に睾丸が入る部分があって、そこに睾丸をいれなければなりません。
陰嚢の下から手をあてて、指先で強く押し込むように睾丸を押し込みます。これはかなり痛かったのですが、最初の入り口が狭いだけでそこを抜けてスポッと収まってしまうと痛みはありません。
まるで睾丸が消えてなくなってしまった感じです。

-手順-
1:睾丸を体内に入れる
2:内側になる部分に接着剤を塗る、
3:ペニスを後ろにたたんでテープで固定
4:袋の皮でペニスを包んむ
5:皮の合わせ目に瞬間接着剤を少量つけて割れ目を形成

※引用 レポート:でんでんさん(http://kokan.tvlife-net.com/contents/cont04.htm)

――テープ・タック、、、 接着剤タック、、、 ボクにも出来るかなあ、、、

 読みながら竜之介はペニスの付け根を指で触り”睾丸の入る部分”を探ってみる。 指で強く推してみてもそれらしき穴は見当たらず、竜之介は少しがっかりした。

――そんなの、ないじゃん、、、

 竜之介が女装するときは、ペニスを股に挟み、固いガードルで股間に押さえつけるだけで、着る物によっては鏡に映るそのシルエットに満足できない時があった。

 ローウェストのスカートを穿くとお腹のあたりに覗いてしまうガードルは、まるで中年のおばさんのようで嫌で、女装するたびに、もっと小さなセクシーなパンティを穿けたらいいなあと強い願望が芽生えていた。

――最初は入口が狭く痛いがそこを抜けてスポッと収まるかあ、、、 コツさえつかめばいいんだよね

 矢も盾もたまらず、自分の体にもひそんでいるらしい不思議な穴を探してみることにした。

 
           ◆

この記事のURL | ボクの中のワタシ | CM(0) | TB(0) | ▲ top
第1章 目覚め  ―ブログ―
2009/11/04(Wed)
――明菜、、、

 遅い昼食を摂ってオフィスに戻ると、ビルの入口で明菜とばったり出くわした。

 別れて以来、何度か仕事で顔を合わせた時と同じで、明菜はプイっと顔をそむけ立ち去っていく。

――ふっ。 僕は浮気男だよっ

 何となく寂しくて時々頭をもたげた明菜への未練を『こんな身体で会ったら何を言われるかわかったもんじゃないしな』と自分に言い聞かせて心を静めていたのももう過去の話だ。

 再び目覚めてしまった女装の魅力に竜之介は夢中になっている。 そして何より絶対人には知られたくない女の女装してするオナニーの快感をしばらくは失いたくない。

 別れてすぐ、どうせならと、女装するたぴに気になっていた脛毛や腋毛をすべて綺麗に剃ってしまった。 もともと体毛は薄く、髭も殆ど生えない体質なのだが、今ではショーツからはみでる体毛が無様に思えて、ビキニラインまで綺麗に処理するようになっている。

 足全体の無駄毛を処理して初めてパンストに足を通した時、そのすべらかな感触のなんともいえない気持ち良さが竜之介を虜にした。

 女装を再開したした頃は誰に見られるわけでもないのに脛毛を隠すために濃い色のパンストを選んで履いていたのだが、今ではほとんど透明に近いベージュのストッキングが大好きで膝からまっすくに伸びたストッキングに包まれた足を眺めるのがお気に入りの時間だ。

 幼い頃から凝り性で、何にでもとことん突き詰めるタイプの竜之介は、化粧方法が載った女性誌を買い込み夜毎、”女性の顔を造る”ことに没頭していた。

 使い方はもちろん呼び名すら分からない様々なメイク用品や洋服、下着を片っ端から通販で買いまくっている。

 自分で身につけることを想像しながらネットサーフィンをすることの楽しさにすっかりはまっていた。

 今日も、宅配業者から通販サイトで購入した商品が届いているとメールがあった。
――どれが届いたんだろう?!

 目につく物をやみくもに注文しているのでどの商品の配達通知なのかわからなかったのだが、小包を開封し、身に付ける時のトキメキを思うと気もそぞろだ。

 だが竜之介のマンションには宅配ボックスがなく、両隣の住人とはあいさつ程度しか交わさないので預かって貰うわけにもいかず、配達してもらって手にするのは週末になる。

 今夜はどうしても待ちきれなくて、仕事を早々に切り上げ宅配の集配センターに寄り道して小包を受取って帰宅した。

          ◆
この記事のURL | ボクの中のワタシ | CM(0) | TB(0) | ▲ top
| メイン |