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生存報告を兼ねて
2012/05/14(Mon)
ちょっと先のお話しの挿絵


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【ボクの中のワタシ 目次】
2012/01/01(Sun)
新たにお訪ねいただいた読者様より、最初から読もうとすると探しずらいし、操作が邪魔くさいとのご指摘を頂戴しました。
「ボクの中のワタシ INDEX」バナーを作りましたので、ご活用ください。
※「羽佐間修の書庫」はそのつもりでこさえているつもりだったんですけど、携帯でお読み頂いている方って結構おられるんですねえ^^;

【ボクの中のワタシ 目次】
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第6章 ワタシ  ―別れの約束 ―
2010/10/01(Fri)
「口に合ったかね?!」

「はい。 とても美味しかったです」

 目の前の”あの人”に連れてこられた中華レストランでの食事は、最初は緊張していたが、酒の酔いも手伝い凄く楽しい時間だった。

 何の仕事をしているのか分らないが、会社経営をしているらしい男の話は機知に富み、海外の経験も豊富で興味深く楽しいもので、またたく間に心のバリアは熔かされていた。

「そう。 それは良かった。 さあ、行こうか」

「はい、、、 ご馳走様でした」

 しかしこの場を移動することを告げられると、いきなり心が強張ってくるのを感じる。

「あっ、すみません、、、」

 男が席を立とうする竜之介の椅子をすっと引いてくれた。 

 食事の間も本当の女性を扱うように紳士的な振る舞いは竜之介の、そして”みちる”の自尊心を大いに満足させてくれる。

『朝まで付き合ってくれるね?!』

 食事をしている最中に男に言われた言葉が現実に近づいていく。

 その時竜之介は一瞬息を飲み、そして『はい』と素直な気持ちで応えていたのだ。

 男がさりげなく差し出した腕に竜之介は自然に腕をからめレストランを後にした。


           ◆
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第6章 ワタシ  ―あの人 ―
2010/09/29(Wed)
 竜之介はオフィスから逃げるように早足で歩く。

 竜之介の心臓は守衛室でGUESTカードを返した時にガードマンに言われた言葉にまだドキドキしていた。

『お嬢さん。 ビルの中だからまだしも、お楽しみはほどほどにしておかないと捕まってしまうよ。 このビルの中にだって監視カメラはたくさん設置されているんですからね。 橋本君には僕からも言っておいてあげるから』

――モニターで見られていたんだ、、、 トイレに行く時もコーヒーを買いに行く時も、、、

  
 竜之介は去年までいた警察上がりの老ガードマンとウマがあい、時々守衛室でお茶をご馳走になって世間話をすることがあった。

 外からは見えないが中に入ると壁面にたくさんのモニターが掛かっていて、各フロアの監視カメラの映像が映っていたのを思い出した。 

 自分の恥ずかしい姿が映り、それを守衛室で見られていたのかと思うと叫び出したいほどに羞恥心が込み上げてくる。

 竜之介は顔を真っ赤にして通用口を駆け抜け表に飛び出してきたのだ。

 山科社長が待つスターバックスが見えてきた。

――この資料を渡すだけでいいんだ、、、

 先週のアムールでの事を山科が気付いてない事を祈る思いで竜之介は店の中に足を踏み入れた。

           ◆
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第5章 カラダ  ―休日出勤2日目― 3
2010/09/28(Tue)
「あのぉ、、、 トイレに行っていいですか?」

 竜之介の尿意は限界に達していた。 橋本が欲しくもなかったコーラを買わせ、竜之介に飲ませたのはこのことを想定していたのだろう。

「へっ?! 幼稚園児じゃあるまいし、勝手にいけよ」

「はい、、、」

「ん?! なんだ?! もちろんそのままだぜ」

 モジモジしている竜之介を見て橋本は冷たく言い放った。

「お願いします! 服を着させてください、、、」

「じゃあ、我慢してろ。 それともコーラの空き缶にでもするか?! くくっ」

 顔を上げることもなく発せられた橋本の返事はそっけないものだった。

「お願いしますっ!」

「しつこいぞ! この部屋でお洩らしだけは勘弁してくれよ」

「・・・・・・」

「女子トイレに堂々と入れるチャンスだぜ」

「はあぅぅ、、、」

 竜之介はゆっくりと立ち上がり、入口へ歩き出した。 下腹が刺し込むように痛み、我慢はもう限界だった。

「いってらっしゃい。 気を付けていくんだぞ~」

 竜之介は自らドアを開け、下着姿で廊下へ足を踏み出した。 

          ◆
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