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- エピローグ - 3
2009/10/21(Wed)
【翌2006年、4月28日(金)】

 東京から戻った真梨子は、新築のマンションでアメリカと日本を行き来する浩二と再び二人の暮らしを始めた。

 愛する夫に食事を作り、身の回りの世話をする真梨子が望んでいた本来幸せであるはずの時間は、浩二が身重の身体を気遣い優しく接してくれる程に罪の意識に駆られ、辛く苦しい時間だった。

 真梨子のお腹に耳を当て、我が子と信じ胎児に優しく語りかける夫を見るにつけ、胸が張り裂けそうで涙が溢れてしまう。  そのお腹の子供は順調に育ち、真梨子は臨月を迎えていた。

 外出から戻った真梨子は、シャワーで汗を流し、裸のまま浩二の設計したプレイルームにいた。

――この部屋で浩二さんに抱かれたい、、、

 妊娠がわかってからは、身体に良くないと浩二は一度も真梨子を抱こうとはしなかった。

(子供が産まれたら、この部屋で真梨子をいっぱい可愛がってやるからね)
 神戸に戻ったばかりの頃、浩二に掛けられた言葉は真梨子にとって未来に希望を繋げる微かな光だ。

 夫に身体を厳しく戒められ、激しい責めを受け止めることが少しでも贖罪になると信じたい。 淫らな牝犬の快楽を叩き込まれた身体をむちゃくちゃに苛まれることで、身を切られるような罪の意識が少しでも薄らぐのではないかと願っていた。

 それが浩二の子供として生れ、浩二の子供として育っていくはずのお腹の子供のためになると信じていた。

 拘束用の垂れ下がった鎖を指で突くと、ジャラッと無機質な音をたててユラユラ揺れる。

――もう、本当に終わったのよ、、、


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- エピローグ - 2
2009/10/19(Mon)
 浩二と吉岡の二人は、以前に浩二がNet上で主催していたパンゲアクラブのOFF会で”女を嬲る”という共通の嗜好を通じて知り合った。

 とはいっても互いにハンドルネームで通し名前も明かさないまま、やがてサイトを閉じたので、連絡を取ることもなかったのだが、ある経済団体のパーティで偶然出くわし、お互いの素性を知ることになった。

 誘われるままに吉岡の秘密クラブに出入りするようになった浩二は、幾度か同じ女を遊ぶうちに吉岡と気脈を通じるようになる。

 やがて吉岡の裏の顔の実力を知った浩二は、吉岡なら実現できるかも知れないと、時々衝動に駆られていた『真梨子を牝犬に堕とす』というアイデアを吉岡に相談してみた。

 吉岡は、凄く驚いたが、内心真梨子を調教できると思うと胸が躍り、快諾した。


 春になり、半年の任期で高倉ビューティに赴任する。

 しかし浩二のオーダーは真梨子をとても愛しているからなのだろう『真梨子をドキドキさせて嬲ってくれ』『俺への裏切りを後悔しながらも肉欲に溺れてしまう猥らな牝犬に育てろ』と真梨子の感情の移ろいを重視し、『薬・妊娠は絶対NG』という条件が付いている邪魔くさいものだった。

 吉岡は経緯を横田たち腹心にも秘したまま、half moonのスタッフや、会社の中に梶や秋山など協力者を作り、まどろっこしい調教を始めた。

 ”真利子を堕とす”最終の形は浩二にも見えていないようなので、いずれは高級娼婦として売り先を探すように横田には命じていた。

 たまたま浩二の会社の上場に秘密倶楽部の上得意である投資ファンドの橘啓介が出入りしているのを察知し、真梨子の購入を持ちかけてみる。

 啓介は、吉岡にとってこの道の師匠にあたる橘 義輔翁(注1)の子息で、浩二に返すようになっても真梨子の身柄については無理を聞いてもらえるだろうし、余録の小遣い稼ぎもできそうだと算盤をはじいた。

 客の好みは熟知していたので、あらかじめ監視カメラの映像を見ていた啓介は案の定真梨子をいたく気に入っている様子を見せる。

 啓介と浩二の関係がよくわからなかったので、真梨子の夫で男の嫉妬心から憎むべき男として紹介したが、啓介の浩二評はとても良いものだったし、同じ嗜好の二人を思い切って引き合わせることにした。

 吉岡は浩二と啓介を秘密クラブの仮面パーティでプレイに興じた後二人を別室で引き合わせる。

「羽佐間さん。 こちらが真梨子さんの調教をお手伝い頂こうと思っている橘さんです。 橘さん。 こちらが真梨子さんのご主人の羽佐間さんです」

 二人はマスクを外し見合ったまま言葉を発することが出来ずにいた。

 しばらくすると二人は「くくくっ」「くっくっくっ」とこみ上げる可笑しさをこらえて身体を揺すり、やがて大声をあげて笑いだした。

 それからは吉岡も呆れるほど無二の親友のように付き合い始めたのだった。


           ◆

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- エピローグ - 1
2009/10/17(Sat)
「なあ、羽佐間、、、 真梨子、、、さん、、、 良かったのか、これで、、、 あんないい女、そうはいないぞ。 俺も、そのぉ、、、 楽しませて貰ったが、、、 彼女、可哀想過ぎないか?!」

「さあな、、、 わからん、、、 だがいまさら真実を知らせる方が酷だろう」

「そりゃそうだが、、、」

 羽佐間浩二と橘啓介は、成田発、ノースウェスト航空のシアトル直行便の機中に隣り合って座っていた。

 二人の渡米の目的は、浩二がサイモンと組んでアメリカで起こそうとしている事業に、投資家として啓介も参画する。

「羽佐間、、、 桑野医師に聞いたんだが、胎児DNA検査っていうのか?!検査したらお前の子供だったんだってな。 それにしても本当に真梨子、、、さんのお腹の中の子がお前の子供で良かったよ。 俺もホッとしたよ。 お前の望むように彼女を嬲ってきたが、俺の子って可能性がないわけじゃなかったからなあ、、、」

「ふふっ、真梨子って呼び捨てでいいよ、橘。 まあ、プロジェクトルームで犯した日は、計算上一番孕みそうな日だったんだが、たとえお前のタネであったとしても俺は慈しみ育てるよ。  お前にも放っておけない存在になっちまっただろ、真梨子は?! 巻き込んでしまって済まなかったなあ、、、」

「ああ、いやっ、、、それで弟の俊一君はどうするんだ?! 彼の登場は予定になかっただろ。 ビックリしたぜ!」

「ふっ、俺もだよ。 シスコンとは知っていたがあれほどとはな。 それに真利子に劣らぬマゾっけがあるのには驚いた。 half moonを嗅ぎつけたから成り行きで引きこんでしまったが、どうするかなぁ?! 前から彼にアメリカに留学したいって相談を受けていたんで、とりあえず10月からサイモンに預けてアメリカに留学させるつもりだ。 暫く真梨子から離している方がいいだろうしな。 彼にやる気があったら向こうの大学へ編入したらいいさ」

「そうか、、、しかしお前の真梨子に対する歪んだ愛もようやくこれで納まりがついたんだろ?! 心安らかに産ませてやれよな」

「ふふっ、、、 俺がアメリカを行き来してる間の真利子の面倒をある奴に頼んだ」

「誰だ、それ?!」

「島田だ。 お前も知ってるだろう」

「島田って真梨子の勤めるITコンサルティングの島田社長か?!」

「ああ、そうだ」

「彼も最初から知っていたのか、、、 そ、そうか、、、 なあ、羽佐間、、、 そのぉ、なんだ、、、 俺が言うのも変な話だが、、、彼女、幸せにしてやってくれよなぁ、、、」
 橘は、浩二が最初から真梨子の勤め先の社長まで巻き込んで今回の計画を進めていたことを知り、浩二の真梨子への変質的なこだわりに改めて驚いてしまった。

「ああ、、、 もちろんさ。 全身全霊を傾けてなっ。 ふふっ、他人事みたいに言うなよ、橘。 なんてったって真梨子は一生涯、お前の命令を守って俺を騙し続けるんだからな」

「ふっ、、、 病んでるよ、おまえ、、、」

「ああ。 そうだなあ、、、確かになっ、、、」

 浩二は、雲海を眺めながら仕事で出会っていた橘を吉岡からこの姦計のパートナーにどうだと相談された時の事を思い浮かべていた。

           ◆

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第9章 肉人形 - 神戸へ -  9月17日(土)5
2009/09/28(Mon)
――俊ちゃんが私を騙した、、、
 周りを見回しても俊一の姿は無い。 東京から移動するどこか途中でカバンごと島田に引き渡されたのだと真梨子には分かった。

――ゴメンね、俊ちゃん、、、 あの人達に逆らえなかったのね、、、 あの人達から逃れる為にアメリカに、、、 戻ってきちゃダメよ、、、 こんな世界に、、、 俊ちゃん、、、

「ご苦労さんやったね、真梨子君。 こんどのプロジェクトの成果には満足してるでえ。 しかしアフター5の君のご活躍には面食らったわ。 あっ、違うなあ。 仕事中に虐められる方がとんでもなく乱れてたなあ。 梶に秋山、、、 エゲツナイ上司で悪かったなあ。 まあこんなにもエロイ牝犬の君には丁度良かったかな?!  あ~ははははっ」

「いやぁぁぁ、、、 言わないでっ!」

「くふふっ。 君はワシに見られていないと思っていたようだが、テレビ会議してる最中に君がオナニーしてるんも、オシッコ洩らしてオムツを穿き替えてるのも全部見てたんやで。 特に君がプレゼン中にホワイトボードの前で立ったまま梶にリモコンで嬲られて逝ってしもうた時は、ワシも欲情してしまって思わずマス掻いてしまったわい。 あははっ」

――あぁぁぁ、、、、 そういうことだったのね、、、 ひどい、、、 
 この半年の出来事は、すべて島田から東京への単身赴任を打診された時から始まっていたのだ。

「しかしええ身体しとるなあ、真梨子君。 ストリーミング映像でみるんとは比べモンにならんでえ」
 島田は隆起したペ○スをいじりながら、切なげに身体をよじる真梨子の身体を撫ぜまわす。

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第9章 肉人形 - 神戸へ -  9月17日(土)4
2009/09/24(Thu)
 新幹線を降り、カバンはタクシーに積み込まれた。

――六甲山、、、?!

 暗闇のカバンの中で揺れながらも坂道を登っていく感覚を真梨子は感じていた。

 車は10分ほど走って止まり、肩に担がれて瀟洒なマンションのエントランスに向かう。

 エレベーターに乗って随分上階の部屋に運び込まれたことはカバンに閉じ込められていても真梨子には分かった。
――ど、どこなのっ?! まさか新しいマンション、、、 俊ちゃん、助けて、、、

 まだ足を踏み入れた事さえない新居で、俊一に嬲られるかもしれないと思うと、浩二への申し訳なさで胸が苦しくなる。

 運びいれられたのは、真梨子の危惧していた新築間もないマンションの真梨子のために浩二が設計した調教部屋だった。

 カバンは床に降ろされ、耳をすまし辺りの様子を窺うと、何の物音も話し声も聞こえない。

「俊ちゃん! 俊ちゃん! お願い! 助けて~っ」
 真梨子は助けを求めて懸命に叫ぶ。

 プリスクのミントが股間にもたらす気が狂いそうな刺激・掻痒感に真梨子は4時間以上苛まれている。 そして我慢を重ねていた尿意は限界を迎えていた。

 カバンの留め金が外される音がし、蓋が開くと冷たい空気が流れ込んできた。

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